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新宿御苑へ行ってきました

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お天気快晴を予感する朝。
雨降りと低い気温続きで、ベランダの植物にはしばらくお水をやっていなかったので、直射光がきつくなる前に、灌水しなくては、なんて思ってしまいます。
昨日は、都心に出たついでに、思い立って新宿御苑に行ってきました。
実は、まだ、一度も行ったことがなかったんです(^^ゞ
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青々としていた公園の芝生も、さすがに枯れ草色が目立ってきました。
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ベランダの枝垂れモミジは、まだまだ夏と同じ雰囲気。
年々幹が太くなって、枝ぶりも立派になるのですが、通り歩きの邪魔になるので、時折、私に剪定されてますcoldsweats01
紅葉した時くらいしか、いつもは出番がなくてちょっとかわいそうかな(^^)
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ノコンギクが咲き始めました。
今朝は、和風シリーズで。
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新宿御苑は、さすがにというか、何もかも、立派でした。
入り口の門柱も、迫力です。
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原種や稀少品種のおいてある、お目当ての温室は、あいにくと改修工事中で、見ることはできませんでしたが…。
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一歩足を踏み入れて、目の前に広がる広大な空間は、スケールが大きく、思わず佇んでしまいました。
右手の松が、素晴らしい枝振りで…。
手前に見えるこんもり茂った綺麗なグラスに惹かれて近づいたら、単なるチカラシバでした(^-^;A
いわゆる雑草扱いされるチカラシバも、お手入れによって、こんな素敵なグラスになるのだな、と感無量に。
「雑草という植物はない」と言っておられた昭和天皇の御言葉を思い出してしまう瞬間でした。
この玉藻池(江戸時代に完成した御苑のルーツだそうです。名称は「玉川園」)を通り過ぎると、フランス式整形庭園に入ります。
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後ろに見えているのは、巨大なプラタナス。
とにかく樹木のサイズが大きくて、歳月の積み重なりを感じます。
バラは、意外にたくさん咲いていました。
写真は、ブラックティーです。
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美しく咲いていたグラニー。
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ダブルデライト。
バラは、HTやイングリッシュローズ、原種など、約100種500株ほどが植栽されているとのことです。
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ラバグルート。
あまりに広いせいか、バラが、奥に植えられていて写真に撮るのがなかなか大変。
イングリッシュローズは、遠すぎて撮れませんでした。
植えられていた品種は、モリニューやワイフオブ・バス、グラミスキャッスルなど、花つきの良い品種が揃っていましたが、巨大化していてびっくり。
とにかく、何もかもが、大きかったです。
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よく咲くことを実感できたシュネービッチェン(アイスバーグ)。
説得力のある花付きでした。
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お隣に足を踏み入れると、プラタナスの巨木の並木。
大きさが伝わらなくて残念です。
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こうした景色を見ると、改めて都心にいることを思い起こさせてくれますが、一瞬、別世界にいるような、そんな錯覚の起きる場所でした。
身近に、こんな素晴らしい場所があるのに改めて気づかされて、季節ごとに訪れてみたいと思いました。
新宿御苑に関する詳しい説明は、こちらから。

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コメント

お天気で日差しが暑いです。
新宿御苑ってよくききますが 実際にはなかなか行かないのかもね。

プラタナス、大きいのわかりますよ。 ベンチが入っていますから。
和風の池の向こうのビル群。いいですね。

ベランダで植物をそだてていると こういうのは本当に別世界ですね。

行ってみると 思わない発見があるのですね。 

さくら さま。
日差しは、まだ暑さを感じますけれど、バルコニーの奥まで陽射しが伸びて、これからしばらくが、植物にはいい季節ですね。

プラタナスの大きさ、わかりますか、嬉しいな♪
さすがに歴史ある庭園だけあって、見応えがありました。
まだまだ他のエリアもあるんです。
近くにあると、意外に行かなくて、灯台下暗しですね。

>ベランダで植物をそだてていると こういうのは本当に別世界ですね。
本当に、ベランダでミニマムに育てていると、この大振りで伸びやかな植物の様子が新鮮で、別世界でした。
ちょっといろいろな発見をして、楽しいひとときでした。
そうそう、さくらさん、以前、こちらにいらしたのですよね。
ここ、行かれたことがありましたか?

sissiさん、こんにちは♪
軽井沢レイクガーデン拝見しました♪
どの写真も絵になってとっても素敵なところですね☆
去年寄っていればよかったと後悔してます。

お出かけカテゴリー
とても充実してて色々見てたら(勤務中なのに^^;)
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
今夜またゆっくり拝見します。
K邸、私も大好きなお宅です。隠れファンでしてブログも拝見しいてるんですよ☆
Qちゃんも可愛いですよね(*^ー^*) 

新宿御苑いいですね。
11月1日から東京へ行くので時間があったら行ってみたいけど
今回主人も一緒なのでどうなるやら・・・

sissiさま
今晩は。お邪魔いたしました。
新宿御苑に、ブラック・ティーがまだ栽培されていましたか… 私には忘れえぬバラです。
もう昔々の話になりますが、バラでは紫がかる花色になる、ブルーイング現象がとても嫌われていました。
でもファイルヘンブラウ、その名前が実に素敵ですが、これはブルーイング現象の最たる例でした。原因は赤い色素、シアニンのブルーイングによるものですが、サーモンオレンジの色素、ペラルゴニンにブルーイング現象が起ると、このブラック・ティーの花色になります。
遠い昔、関西の枚方時代のことを懐かしく思い出しました。また写真を拝見しているうちに、御苑の巨樹に、もう一度会いたくなりました。ありがとうございました。

kaori さま。
わ~、kaoriさん、レイクガーデンのリポートを読んでくださったのですね。
ありがとうございます(^o^)/
「バラ園」ではなくて、ガーデンなので、本当に美しい景観で、私のへぼカメラの腕でも、どこを切り取っても絵になりました(^^ゞ
こんど、是非、行かれてみてくださいね。
そうそう、素敵なホテルもオープンしたみたいですよね♪

お出かけカテゴリーもいろいろ見てくださったのですね。
嬉し~happy02
お褒め頂き、ウレシ、ハズカシです。
>K邸、私も大好きなお宅です。隠れファンでしてブログも拝見しいてるんですよ☆
え~、そうだったんですか。
素敵なブログですよね。
そうそうQちゃんもホントに可愛くて。
おめめ、キラキラですよねshine
今夜も、見てくださるなんて、ありがとうございますconfident

kaoriさん、11月東京にいらっしゃるのですか?
お会いして、ちょっとお茶できたら、嬉しいな♪

KEN さま。
ようこそおいでくださいました。
素敵なコメントを、ありがとうございます。
新宿御苑のブラック・ティーは、忘れえぬバラでいらっしゃるのですね。

ファイルヘンブラウ、5月16日に、宝塚のガーデンフィールズに伺いましたとき、初めて実物を拝見いたしました。
(そのときの拙いリポートは5月26日に載せております。)
1909年にドイツで作出され、ファイルヘンブラウというのは、「すみれ色」という意味なのですね。
なんとも魅惑的な色で、ガーデンフィールズの、石の壁を彩っておりました。
以前は、色が変わらないことが、美花の条件だったそうですね。
では、作出当時の、この品種の評価は、どうだったのでしょうか…。
時代と共に、人々の好みは変わっていくのですね。
今は、色が変化することを、楽しむようになっていますものね。

サーモンオレンジの色素に、ブルーイング現象が起きると、あの濃茶の独特の色になるなんて、本当に不思議です。
日本の岡本勘治郎氏の作出ですね。
この多大な業績を残されている岡本氏は、KENさま縁の方でいらっしゃるのでしょうか、などと勝手に思いを馳せてしまいました。

新宿御苑にいっらしゃる機会が、ありますようにお祈りいたしております。
もし、おいでになられたら、一目、お会いできましたら光栄でございます。

sissiさま
宝塚のガーデンフィールズにいらっしゃったときの記事、拝見いたしました。みーさんたちとご一緒で、豊かで、楽しいご旅行でしたね。
古い昔のバラの話ですが、ゴールディロックスにファッションの花粉を配して、それまでのペルネティアナには見られなかった斬新なオレンジ系の花色が生まれました。
P系統がシアニンとカロティノイドの共存による花色だったのに対して、ペラルゴニンとカロティノイドの組合わせによる花色だったのです。
ペラルゴニンはサーモン~オレンジ系の色素で、紫外線が当たると強い黄色の蛍光を発する性質があり、そのためにたいへん鮮烈な印象を与えます。
その花弁を岡本勘治郎先生に送ったのですが、それを契機に枚方でのバラの育種が始まりました。山口大学に助手として拾ってもらうまで、枚方公苑には春秋2ヶ月ずつ(秋はキクの交配でした)、ずい分長い間お世話になりました。私にとって枚方は、忘れえぬ思い出の地なのです。
その頃のバラに比べると、最近のバラはオールド・ファッションドがファッションになって、天と地ほどに変わってしまいましたね。今昔の感、一入です。あっという間に、歳をとってしまいました。

KEN さま。
拙いリポートをお読みいただきまして、ありがとうございます。
園芸三昧の、楽しい旅でした。
みーさんとは、お話が尽きなくて、また、関西に伺いたいと思っております。

KENさまの文章を拝読させていただいて、当時の勢いが伝わってまいりました。
新しい色素の組み合わせによる画期的、かつ斬新な色の誕生。
それが、ブラックティーが、この世に生まれる糸口になったのですね。
最初のきっかけは、KENさまでいらっしゃるのですね。
読んでいて、ドキドキいたしました。
枚方は、KENさまにとって、忘れえぬ思い出の地であることが、痛いほど伝わってきまして…、私は、当時の面影はないのかもしれませんが、訪れてみようと思いました。

好まれるバラの傾向、今の時期は、HTに対するものとして、イングリッシュローズに始まる、オールドファッションが主流ではありますけれど。
私は、これが定着いたしますと、次の世代では、揺り戻しがくるような気もいたします。
今日(14日)、私自身としては、初めて育ててみているHT、フレグラント・ヒル(寺西菊雄先生作出)をアップしておりますが。
暑い日本の夏でも咲く、確かな返り咲き性や花もちのよさに、感動しています。
形は変わるかもしれませんが、HTは、愛され続けるバラですね。
実感しております。

KENさま、私もこの度は、KENさまと共に、時を遡らせていただいた気分です。
過ぎてしまわれれば、あっという間でいらしたかもしれないのですけれど、私には、眩しいほど充実なさった時間に感じました。

sissiさま
お返事を書いたのですが、PCの調子がおかしく、あっという間にどこかに雲散霧消してしまいました。やり直しです。

またまた寺西菊雄さんとう、私には懐かしい方の名前が出て参りました。寺西さんは私が枚方をやめた後、何度か拙宅を訪ねてくださいました。
バラは、風土の所産だというのが私見です。
それで「暑い日本の夏でも咲く、確かな返り咲き性や花もちのよさに、感動しています」とのご評価に、然もありなんと、思っています。
昔のバラ(私がバラを始めた頃のバラ)は、イギリスのバラであり、ドイツ、フランスのバラであり、オランダのバラでしたが、その頃のバラは、気難しく手がかかりましたよね。
アメリカのバラが台頭するに及んで、この傾向はずい分是正されましたし、それに伴ってヨーロッパのバラも変わったように思いますが、それにしても日本の高温、多湿の夏は冷涼なヨーロッパの夏とは桁が一桁も二桁も違っている、と思います。
「暑い日本の夏でも咲く、確かな返り咲き性や花もちのよさ」という卓抜なご評価に、感心いたしました。
そして条件の劣悪な日本での育種だからこそ、ありえたと思いましたし、寺西さん、やっぱり然るべきところにキッチリ目を付けておいでだったのだな、と感動しました。
長年の研鑽の所産だったのですねぇ。

KEN さま。
お返事がおそくなりまして、申し訳ございません。
コメントを書いて、送信しようとして文章が消えてしまった時って、本当に力が抜けますね。
再度、コメントをしてくださって、ありがとうございます。
嬉しく読ませていただきました。

KENさま、寺西先生と、ご交流が深くていらしたのですね。
驚いてしまいました。
私がいろいろバラに関して教えていただいている、日本橋三越チェルシーガーデンのA先生が、寺西先生とお親しく、時折、おいでになられます。
私は、直接は存じ上げないのですが、日本の気候に合った育てやすい性質、そしてどこか日本人の繊細な感性を感じる寺西先生の作品がすっかり好きになってしまいまして。
ミーハーにも、生まれて初めて、サインという物を、お願いしてしまいました(苦笑)
KENさまとも縁のかたと伺うと、イタミローズガーデンも、行ってみたくなります。

KENさまのような、プロの育種家の方から、「卓抜した評価」などどおしゃっていただくと、恥ずかしいやら、嬉しいやらなのですけれどsweat01
私は、母が好きでバラを(HT)を育てていた頃は、東北に住んでおりましたので、暑さで植物の生育に弊害がでる、という経験をしたことがございませんでした。
雑草のように生えているリクニスなどが、こちらでは(東京で)お洒落なイングリッシュガーデンに欠かせない素材と知った時など、驚いたくらいでした。
ですから、昔の日本に導入されたヨーロッパのバラが、関東以西で、育てるのに大変でいらしたこと、今、改めて伺いまして、初めて、実感として迫ってまいります。
私は、まだ、自身でバラを育て始めては年数が浅いのですけれど、最初は、やはり、流行のイングリッシュローズを育ててみました。
ところが、夏に殆ど、バラとはいえない花容になるイングリッシュ・ローズに、素朴にショックを受けました。
実家の庭のバラしか知らなかった私は、夏に、バラがそんなに面変わりするとは、知らなかったのです。
今やイングリッシュローズが、皆様がお育てになるバラのメインになってしまい、関東以西の夏は、バラがまともに咲かないもの、という常識が定着していて、私も、そんなものなのかしらと、思っておりましたが。
寺西先生のバラを育てて、その感覚が間違いだったことを知りました。
なんて育てやすく、楽々と美花を咲かせてくれるのだろう、と。
そして、イングリッシュローズの魅力は認めながらも、狭い灼熱のベランダ園芸で、冷涼な気候向きのバラを、無理して育てることに、少し、疑問をもちました。
KENさまのおっしゃられているとおり、バラは風土の所産なのですね。
それに気づいてから、どんな気候の地で作出されたかを、気にするようになりました。
もちろん、好みはあるのですけれど。
寺西先生、素晴らしい方でいらっしゃるのですね、思いを新たにいたしました。


sissiさま
INで初めて、そしてちょっぴりですが、イングリッシュローズに入ってみました。
この名を冠したのがD.オースティンさんのバラだけなのか、類似のものもこの名前で呼ばれているのか存じませんが、少なくともイギリスのナチュラルな条件下で育種されたバラですと、その大半は日本の西南暖地の夏は、大の苦手でしょうね。
D.オースティンさんが育種温室を夏の間締め切り(場合によっては暖房し)、シャワーを浴びせて、その中で実生の選抜をするという一工夫をされれば、全く違った生態的特性を持ったバラの作出が可能なはずなのですが…
自然の条件のみに依存すれば、そこから抜け出ることは(人間の発想自体も)とても難しいようです。

地球を縦に動くのは面白いですよね。
Sissiさんも東北から東京に移られたとのことですので、類似の思いをされたに違いありませんが、私は九州を北(生まれは博多の近郊)から南(鹿児島)に移って、当に目から鱗でした。
先ずは秋の紅葉が、「ありません」と言ってよいぐらいに貧弱。染井吉野もサクラの名を冠するにしては… サクラのあのたおやかな美しさは、私の心象風景から消え去って久しいのです。その他、その他…
たった九州を北の端から南の端へ。ただそれだけなのに、植物に対する私のそれまで常識が、音を立てて崩れました。
アルゼンティンでは、一身にして二生の、たいへん贅沢な想いをいたしましたが、その裏にはこの縦歩きの下敷きがありました。横歩きより縦歩きの方が何倍も面白い、と言ってよさそうです。
バラは、風土の所産だというのが私見です… などと偉そうなことを言っていますが、これも縦歩きの結果です。

KEN さま。
お返事が、遅くなってしまって申し訳ありません。
オースティンのサイトを覗かれて見られたのですね。
あの会社は、欧米の会社らしく、徹底したブランド管理があって、もちろん、オースティンの名を冠するバラは、代理店契約を結びロイヤリティを払う形になっています。
でも、しょっちゅう、悶着が起きていて、そのたびに日本のバラ界、ファンも振り回されている気がいたします。
思うに、極東の日本を、マーケットとして重要視していないのかな、と。
だから、KENさまのおっしゃっておられるような、耐暑性のある(蒸し暑さに強い?)バラの作出までは、考えていないように思えます。
(そんな手間をかけなくても、日本では売れているからでしょうか)

私は、父の転勤で多少、移動しましたが、小学校から高校生までは、山形県の港町、酒田市で育ちました。
KENさまが、紅葉のことをおっしゃっていらしたので、思い出したのですけれど、酒田には、紅葉らしいものはないのです。
なぜなら、強い季節風が、紅葉しかかった葉を、一気に吹き飛ばしてしまうので。
ところが、内陸にまいりますと、寒暖の差が激しいこともありまして、お見せしたいくらい絶景です。
(山形と福島の県境あたりは、特に)
KENさまのお話を伺って、一口に九州といいましても、なんと変化に富んでいるのだろう、と、ドキドキいたしました。
そうそう、昔の日本の教科書って、気候は、殆ど、東京が基準ですので。
私は、幼い頃、「桜が咲いてお入学」の意味を理解しかねていました。
酒田市は、5月の初めが満開だったからです。
「秋には田んぼにヒガンバナ」も、植物相の違いからか、酒田では、まず見ることはありませんでした。
アルゼンティンでのKENさまは、どのような出会いがおありでいらしたのでしょうか。
気候が逆の南半球、考えただけで、心が騒ぎます。
KENさまのおっしゃる「バラは風土の所産」、このようなな生い立ちの私は、本当に心に響きました。

バラ、今は、フランスのデルバールの品種をメインに購入しています。
この会社の第一目標が「耐病性」、そして、マリコーンという、真夏は30℃を楽に越える灼熱の日々が続く場所で、新しい品種の作出をしているからなんです。

KENさま、お話が楽しくて、私は、おかげで、たくさんのことを思い出しました。
そうそう、私の育った遊び場には、ハマナスが自生していました。
酒田市は、砂丘の街なので、どこまで掘っても砂なんです。
「バラは風土の所産」、また、心の中によぎります。

sissiさま
対応が遅れていました。お許しください。

北国の春は、百花繚乱一時に来る、とは言葉では覚えていましたが;
「私は、幼い頃、「桜が咲いてお入学」の意味を理解しかねていました。酒田市は、5月の初めが満開だったからです」
なるほどなるほど、そうだったのですね。やっぱりその土地の方に聞かないと、実感としては入ってきませんね。
「秋には田んぼにヒガンバナ」も、植物相の違いからか、酒田では、まず見ることはありませんでした。
これもまた、そうだったのですか。私の幼少の頃の、田んぼの風景とは、違っていたのですね。
ハマナスの実も、ほんとうに綺麗ですよね。でも島根まで自生地は延びていましたけど、残念ながら九州北部の海岸には達していませんでした。ですからその美しさを知ったのは、ずっと後年になってからでした。

デルバールが耐病性を第一目標に据えているとは、素晴らしいですね。
私は、ゴールディロックス系を片親にしたとき、ブラックスポットに対する完璧な耐病性と罹病性が1:1に分離することから、「これはいける」と勇躍したことがあったのですが、菌の方に新しい病原性の系統が出現して、あっという間に夢が潰えたことがありました。20代の若かりし頃の話です。
当時はサブゼロ系統に、完璧ではないけれど丈夫なのがありました。少し追いかけてみましたが、もっと徹底すべきだったかもしれません。
バラは、遠い遠い話になってしまいました。

KEN さま。
丁寧な、お返事、恐れ入ります。
そうなんです、北国は、春と初夏が一気にやってくる感じです。
そして、秋が、とても短いのです。
最近は、温暖化で変わってきたかもしれませんが、私が住んでいた頃は、8月の終わりは、時に半袖でも肌寒いくらいの日も出てくるほどでした。
小学生の観察日記の題材になるアサガオは、高い気温を好む短日植物ではありますが、酒田では、夏休みの終わりには、もう枯れて種が出来始めるくらいでした。

バラは、今、誰でもが、特に女性が気軽に栽培する園芸植物となり、必然、耐病性が重要になってきております。
サブ・ゼロ・シリーズ、ブラウネル博士の作出のですね。
大変に耐寒性が強いことは、伺っています。
この系統に丈夫なものがあったのですね。
KENさまとバラのかかわりが、あまりに深くて、驚き、また、その着眼点の先進性に、素人の私ですが、敬服いたしました。
育種をなさる方は、時代の先を読まれることができるのですね。

ハマナス、自生地が激減したそうですね。
ハマナスを花摘みして遊んだなんて、今、思えば、贅沢な遊びだったのかもしれません。

sissiさま
バラのことで話を始めましたので、続けます。
長く生きていると、こんなこともあるのかという、バラに纏わる話です。場所は南米のパタゴニア。Fitz Royの近くです。
貧乏書生の頃、何かの雑誌でこの山の写真を見て、世にもこんな山があったのか… いちどは会って見たいものだと、思っていました。
しかし何せ地球の裏側の、それもアンデスが南極海に沈もうとする直前の、最果ての地。おまけに貧乏書生と来ては、見果てぬ夢だと、半ば諦めていました。
そのFitz Royの国、アルゼンティンにひょんなことから縁が出来、訪れることになりました。
さあ、そうなったら、念願を果たさなければなりません。2000年12月末、休暇をとって会いに行きました。生憎のお天気で、先住民族のいうチャルテン、“煙を吐く山”そのものの姿をしていましたが、纏わりつく雲の間に刻々と変わる山容を窺うという、幽玄の世界を歩いてきました。贅沢でした。
そのFitz Roy行の一日、Viedoma湖北端の Rio Tunel牧場を訪れたのですが、そこでマサカの、マサカのバラ、ペルシアン・イエローに出会いました。予想だにしなかったことですが、その葉と花の様子から、PY以外の何物でもないと直感しました。
ペルネがこのバラの血を取り入れることによって、シアニディンとカロテノイドという色素の出会いを齎しました。それはバラ花色の革命でした。その流れの中で、私はペラルゴニディンとカロテノイドという新しい出会いの場を創り出したいと奔走しましたが、その基となったペルシアン・イエローに、その当時からほぼ40年の歳月を隔て、このような最果ての地で出会うことになろうとは…  予想だにしなかっただけに、当に、感無量でした。
この一帯はまた、パタゴニアの妖精とも言うべき、アルストロメリア・パタゴニカの、濃密な原生地でもあります。またFitz Royへの山道では、カルセオラリア・ダーウイニーにも出会いました。“おや、まあ、君たちの故郷はここだったの!?” そんな感じの、嬉しい出会いでした。

KEN さま。
Fitz Roy峰、クライマーの聖地と言われているところだそうですね。
私も、改めて、その画像を見てみました。
氷河に護られた、神が宿るのではないかと思ってしまうような絶景で。
2000年の12月末…、比較的、最近のことでいらしたのですね。
そのFitz Roy峰に導かれるように、ペルシアン・イエローに出会われて。
現代の黄色のバラは、遥かに遡ると、すべて、このバラに辿り着くそうで…。
このペルネ・デュシェ氏の作り出したシアニディンとカロテノイドという色素の出会いが、どれほど画期的なものであったか窺い知れるような気がいたします。
しかし、これより全く新しいペラルゴニディンとカロテノイドの出会いを創り出されようと研究を重ねられた、情熱溢れる若き学者がKENさまでいらしたのですね。
長い歳月を経て、その基となったバラに出会われた感動は、どれほどでいらしたのでしょうか。
思いを馳せ、心が震えます。

以前、NHKのBS放送で、場所は忘れてしまいましたが、植物学者が、南米の山々を訪ね歩く特集がありました。
その時、園芸品種で見慣れたアルストロメリアや、カルセオラリアが自生しているのに、驚きました。
南米は、様々な植物の遺伝子プールだ、と伺ったことがありましたが、感動と共に納得したのを覚えています。
KENさま、アルストロメリア・パタゴニカって、どんな色、姿なのでしょうか。
拝見してみたいと思いました。

sissiさま
アルストロメリア・パタゴニカは、草地で他の植物と競合する場合は負けじと伸び上がってきますが、裸地では地面からいきなり花が咲いた姿になります。アジア・モンスーン地帯に生を受けたわれわれの眼からすると、その様子がたいへんファンタスティックで、奇異な感じすら与えます。花色はオレンジを帯びた、濃い黄色です。
グーグルやヤフーの画像で調べてみましたが、他の「種」の画像が混ざっていたりして、余りいいのがありませんでした。その中で、地上からいきなり花になっているのが、このAPです。
チリも含め、乾燥地帯に分布するアルストロメリアには、このような矮性種が他にも何種類かありました。鉢植えや花壇用の系統は、これらが親になったと思います。
南米は、様々な植物の遺伝子プールだ、と仰っていますが、当にその通りで、私自身「一身にして二生」のほんとうに贅沢な想いをさせて貰いました。このような植物がこの世にあったのかという、驚愕という形容がぴったりの驚き、それに加え北半球の目から見た植物の、常識を超えた生育反応の違い、といったものでした。
4年2ヶ月の滞在で、それなりの苦労もありましたが、もっともっと、時間が欲しかったです。見逃した植物の数の方が、遥かに多かったのではないかと実感しています。
つい最近のこと、3~4軒隣の庭先でNeuquenだったかで見た、ごく小型のキク科の植物が咲き競っているのを見かけました。「おや、君はもう日本に来ていたのか…」と語り掛けましたが、嬉しい再会でしたね!? こんなこともあるのか、と思っています。

KEN さま。
戴いたコメントを、息もつかずに読んでしまった気がいたします。
地面から、いきなり花…。
実際に、目の当たりにされた時の、育種家、学者としてのKENさまの感動は、いかばかりでいらしたのかと想像致します。
ずっとお話を伺って、時に時間を遡り、空間を遥かに越えて、私の想像の翼が羽ばたきました。
ハカランダの記事の時もそうでしたが、植物の適応の不思議、色素の組み合わせによる新しい花色の発現、園芸品種がこの世に送り出されるまでの気の遠くなるような過程、風土の不思議…、植物の見方が、KENさまと出会った後は変わってしまいそうです。

4年2ヶ月は、滞在というよりは、もう駐在ですね。
植物が豊富ということで、そちらはお料理、食材もなかなかバラエティーに富んでいることを、伺ったことがあります。
フランスなど、ヨーロッパのお料理が日本を石席捲していますが、本来、あちらは確か氷河で洗われた貧しい土壌で、食材、植物の豊富さは、アジア・モンスーン地帯にかなわないと伺ったことがあります。
ヨーロッパ原産の植物は、少ないとか…、そうなのですか?
でも、だからこそ、お料理の方法が工夫され、世界各地に、プラントハンターやシードハンターが飛び、園芸技術が発達したのでしょうね。
KENさまのお話を伺っていて、世界の地理をもう一度勉強したくなりました。

sissiさま
Alstroemeria patagonicaの写真を探しているのですが、整理が悪くて出てきません。その代わりにPersian Yellowの写真が出てきました。アラジャンやJuneliaなども、お見せしたいです。
お差し支えなければ、私のメールアドレス宛にご連絡くださいませんか。

KEN さま。
メールを、お送りいたしました。
ご確認なさってくださいませ。
お写真、拝見するのを、楽しみにしております。

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